2017.09.01,

vol.2 私が新築分譲マンションにワクワクしなくなった理由

こんにちは!小山佐知子です。
“共働き子育て家庭の「暮らす」「働く」「育つ」が叶う家づくり” というテーマで我が家のリノベーションプロジェクトを連載でお送りしています。

前回引き続き、第2回目のきょうは「中古マンション×リノベーション」を選択した理由について綴っていきます。

 

雰囲気にのまれた  “マンションのテーマパーク”

結婚しもうすぐ10年。我が家は未だに賃貸マンション暮らしです。

今回、中古マンションを購入しスケルトンリノベーション(骨組み以外をまるごと替える大規模リフォーム)をすることになりましたが、ここに至るまで、実は何度かマンション購入の話がありました。

最初に夫婦で話し合ったのは結婚2年目のとき。よく言われる「賃貸の更新料ってもったいないよね」という理屈で、当時の私たちは本当に何の知識も持たないまま地元の新築分譲マンションギャラリーに行きました。

行くと欲しくなっちゃうのが持ち家。特にファミリー層向けの大型マンションの場合、マンションギャラリーはもはや「マンションのテーマパーク」のよう! シアタールームにジオラマ、有償オプションがたくさんついたオシャレなモデルルーム……ワクワクの妄想が止まらなくなりました。

いま冷静に考えれば、テーマパークを楽しむことと購入を真剣に検討することは全く別ものだと分かるのですが、当時すっかり雰囲気にのまれてしまった私たちは、「今の賃料と比べてみてください」という売り手の殺し文句も相まって、うっかりその場で契約しかけました(苦笑)

そこで暮らす姿をイメージできるか?

結局一度目の “住活” は社会見学に終わったものの、その後も2年ごとに賃貸マンションの更新シーズンが来るたび「買う?買わない?」の議論が起こりました。

二度目に住宅購入を考えたとき、私たちは不妊治療で多額のお金を失いつつありました。気づけば4年に渡った我が家の “妊活” 。ようやく妊娠した頃には住宅購入用に蓄えていたお金のほとんどが口座から消えていました。

そんなこんなで住宅購入はいつしか非現実的なものになっていた我が家。ただ、私はもともとインテリアや図面が好きだったので、新聞折り込み広告の物件情報やフリーペーパーはよく眺めていました。また、仕事でマンションギャラリーに行く機会もあったので、自然と不動産について勉強するようにもなりました。

そしていつしか思うようになったのです。新築分譲マンションはないな、と
(不動産関連の読者の方がいらっしゃいましたら申し訳ありません!!)

新築分譲マンションの間取りやプランはどれも似たり寄ったりで住み手の意思が反映される余地がほとんどありません。

最初こそワクワクしたモデルルームもすっかり飽きて、図面や仕様書を見てもその画一性にうんざり。販売側の意図が分かってもそこで暮らす家族の姿はイメージできませんでした

 

家ありきではなく、家族があってこその空間設計

もちろん、どの新築分譲マンションも間取りは複数パターンありますし、決して個性や多様性がないわけではありません。

そこでやっと気付いたのです。

私が重視しているのは「売る人と住む人どちらがイニシアチブを取るのか」なのだと。高いお金を払う以上、ハコ(空間)ありきではなく、住まう人ありきで考えたいのだと。

私は14歳のときに札幌市内にある実家の建て替えで一度「家づくり」を経験しています。両親と弟妹の5人家族が住む家を、父が素人なりに図面を引き家族会議をしながら作ったのです。

私にとって初めてのプロジェクトでもあった家づくりは、「どんな家なら自分たちが快適に過ごせるか」みんなで考え間取りや家具を考えました。今思えば、そのプロセスごと本当に楽しかったのです。

賃貸での住まいはともかく、持ち家だからこそ ハコ(間取り)に家族を合わせるのでなく家族にハコを合わせたい。“住む人ファースト” な家をつくりたい。私の中にそんな価値観が眠っていたことに気づきました。

 

注文住宅じゃなくても実現できる “自分たちらしい” 住まい

そんなことを考えていると「もはや選択肢は注文住宅しかないのか……」と急に現実味がなくなりテンションも急降下。都市に住む共働きの私たちは、交通面や環境面(ライフスタイル)、購入価格のバランスを考えれば戸建住宅は無理があると感じていたからです。

そんなこんなで頭打ちになっていた矢先に浮上したのが「中古マンション×リノベーション」という選択肢でした。

リノベーションは最近ポピュラーになってきた印象がありますが、私が知ったのはまだ市民権を得ていなかった5年前のこと。名古屋で飲食店を経営する友人が中古マンションを購入し、店舗改装専門の会社に自宅のリノベーションを依頼したと聞いたのがきっかけでした。

「家なのにカフェみたい!」 友人の家に遊びに行ったときの驚きと感動は今も忘れられません。

とはいえ、当時は「中古マンションって地震のとき怖くない?」など色々と不安もありました。でも、勉強した今では物件の構造やメンテナンス状況(これ大事!)をしっかり見極めて購入すれば問題ないと感じています。

 

●購入した物件はこんな感じ●
埼玉県さいたま市(浦和)、築19年、総戸数25、66平米、6階建ての1階、角部屋、テラスと庭付き(使用料なし)、元の間取りは3LDK、最寄り駅徒歩3分

 

ちなみに、物件購入の予算はMAX2,000万円でしたがこれもちゃんとクリアできました。ここにリノベーションの予算700万を付加しても一般的な新築分譲マンションよりもずっと金額を抑えられます。

共働きなので2人で頑張って住宅ローンを返済すれば非現実的な35年縛りにはなりませんし、月々の負担も大きくありません。無理して多額の住宅ローンを抱えてしまうと本当の意味で安心して暮らすことはできませんが、趣味や旅行にお金を使っても家計はちゃんと回りそうなので一安心です。

 

一つ注意しなければならない点は、リノベーションの予算をズルズルと引き上げないことくらいでしょうか。(自由度が高い反面、欲を言うとキリがないので!)

 

今回もお読みいただきありがとうございました!
次回もどうぞ楽しみにしてくださいね。

Posted by 小山 佐知子

共働き未来大学ファウンダー、ワーク・ライフバランスコンサルタント 【プロフィールはこちら】

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