2018.02.06,

仕事で培ったスキルを社会貢献に活かす ~『プロボノ』という働き方~

こんにちは! 共働き未来大学プロボノ・編集ライターの山田です。みなさんは『プロボノ』ってご存知でしょうか? 私、恥ずかしながら共働き未来大学のプロジェクトに関わるまで『プロボノ』を知りませんでした…。何かと友人たちに「プロボノってどんなことをしているの?」と尋ねられる機会が増えてきた昨今。今回は『プロボノ』について綴ろうと思います。

プロポノとボランティアの違いって?

実はプロボノもボランティアも基本、無報酬で他人のために働く社会貢献活動です。では、違いは一体何なのか――。それは自身が今まで仕事で培ってきた “ スキルや知識といった経験値 ” を提供する、ということでしょう。
元来、『プロボノ』とはラテン語の「Pro Bono Public」(公共善のために)を語源とする言葉です。直訳を見ると、社会貢献活動全般を意味するようにも見えますが、より限定的な意味を持っています。(下図参照)

出典:嵯峨生馬(2011)『プロボノ 新しい社会貢献 新しい働き方』勁草書房

 

例えば『ボランティア』というと、地域の清掃活動やイベントの設営・運営のお手伝い、といったいわゆるマンパワー不足を解消するために貢献することが多いですよね。一方、『プロボノ』はそれぞれのプロが専門スキルで貢献します。マーケティング職ならリサーチ・ニーズの把握、ディレクターやデザイナーといったクリエィティブ職なら広報ツール(ポスターやフライヤー)、ウェブサイトを制作する――。
日々社会のために貢献している団体(NPOなど)がプロの技術と人材を必要とするとき「では、無償で協力しますね」と出てくるのがプロボノ。つまり仕事として依頼した場合、ギャラが発生するような事案を無償で行う、それがプロボノなのです。

 

なぜプロボノは専門スキルを無償で提供するのか

その理由はいくつかありますが、主だったものを挙げると
・好きな仕事をしながら、社会貢献ができる
・自分の総合スキルも上がる
・達成感がある。

プロボノとその支援を希望する団体(NPOなど)を仲介する認定NPO法人サービスグラントが行ったプロボノ参加者へのアンケート結果を見てみましょう。

 

※仕事編・私生活編ともに複数回答あり

 

多数のプロボノが仕事と私生活において上記のメリットを実感しているとのこと。

例えば会社でプロジェクトに携わるとき。会社に勤めていると人事異動などで途中離脱・参加、なんてことがよくありますよね。プロジェクトの立ち上げから終了までの全プロセスに関わる機会はあまりないのではないでしょうか? プロボノがプロジェクトに関わる場合、そのプロジェクトの全工程に関わりますから、やり遂げたという達成感もまたひとしおです。自分が関わるプロジェクトの立ち上げから終了まで。その仕事を “ 会社 ” としてではなく “ 個人 ” として請け負い評価される。プロボノでしか味わえない達成感、そしてやりがいが確かにそこにはあるのです。

例えば私は今、この『共働き未来大学』で編集ライターとしてプロボノ参画していますが、学長をはじめ他のプロボノメンバーの業種、就業形態は多種多様。普段の仕事でこんなにも多くの業種の人たちと関わりながらプロジェクトに携わることは滅多になく、とても貴重な経験を重ねているな、と実感しています。

加えて自身の考え方にも変化が。ライフワークバランスや結婚観、就労観に家族生活、老後のこと。「いい社会になるといいなぁ」と頭の片隅でぼんやりとしていたことが可視化され、社会のために何をすべきか。実情を学びつつ自分ができること、すべきことが明確になってきたのです(もちろん、まだまだ勉強中です!)。

この変化はすべてプロボノ活動が始まってから。他プロボノメンバーの「今よりもっといい社会になるためには、どうすればよいのか」という熱い想いと前を向き挑戦するその姿勢。もちろん活動には自身のスキルも試されることから、プレッシャーを感じることもありますが、高い志を持つ仲間と共に課題を解決すべく一所懸命に取り組む。プロボノとは、ただ、がむしゃらに働いてきた今までの時間に価値を見出せるような、そして未来に希望を抱くことができる働き方でもあるのではないでしょうか。

人生の幅を広げる『プロボノ』

『働き方改革』『ワークシフト』『パラレルワーク』などなど……。近年、あらゆるところで、従来の働き方からの脱却と働き方の多様化を謳っています。その底流にあるのは「今の働き方は何かおかしい」「仕事にやりがいを持ちたい」「社会を変えたい」先達の思いかもしれません。
自分が培ってきたスキルで自分らしい社会貢献ができる『プロボノ』というボランティアの形。そして自身のスキルをも高めてくれる『プロボノ』という働き方。社会を変える一翼をプロボノが担う――。そんな未来が訪れるのも、そう遠い先の話ではなさそうです。

Posted by Yamada Ikuko

編集&ライター業のママフリーランス。会社員の夫とともに「わが家らしい共働きスタイルってなんだろう?」と日々模索中。