2020.05.13,

会社を辞めるとき、パートナーは?お金はどうする?

キャリアチェンジや学び直しは「未来への投資」!
お互いのチャレンジを前向きに応援し合う

そもそも、私は金勘定がめちゃくちゃ苦手です。

とはいえ、お金があったらあっただけ使ってしまうタイプというわけではなく、いつもなんとなくお金がなくなる気がして漠然と不安だったりします。こういうタイプは本来、終身雇用と相性がいいのかもしれません。お金だけの視点で自分のキャリアを考えてみれば、大手企業を辞めないに越したことはないのかも…と感じる部分ももちろんあります。でも、人生、そう簡単にバランス良く割り切れるものではありませんね。私は自分の心に正直に、「やってみたい!」という気持ちに従い今に至ります。

 

今改めて思いますが、これまで5年に渡って、 “家計の見える化” をしてきた時間はやっぱり貴重でした。我が家を担当してくださっているライフプランナーさんは、もはやメンター的な存在で、我が家のライフプランを応援し、実現するためのアイディアを一緒に考えてくれています。収入と支出を並べて「どうやりくりするか」を現実的に考えていく一般的なライフプランニングではなく、あくまで「自分たちのやりたいことや希望を極力不安のない形でどう実現していくか」を大事に考えましょうと、その方に教えてもらいました。

 

私は、この4月から美大の通信学部に入学しました。以前からの念願だった絵の勉強とフリーランスとしての独立が重なり、とにかくたくさんのチャレンジをする上で使うお金が増えました。育児も、ベビーシッターさんにも頼りながら両立しています。

 

会社員時代は、毎月コンスタントにお給料がもらえる安定が当たり前だったので、お金が一時的に減るのは正直やっぱり不安です。でも、夫から「今は使う時期!」と背中を押されたことや、「今は使う時期と捉えて大丈夫。人生100年時代、学び直しやセカンドキャリアへの挑戦は素晴らしいと思いますよ!」とライフプランナーさんに助言いただいたことが糧になりました。キャリアチェンジに伴う出費は、「投資」と捉えることができるんですね。

 

共働きのメリットは、収入の入り口が2つあることでのリスクヘッジと投資のしやすさではないでしょうか。今回のコラムでは私…つまり妻側のキャリアチェンジについて綴ってきましたが、実は、先に独立をしたのは夫でした。彼は結婚と同時期に会社員を辞め、フリーランスになりました。夫の挑戦を「投資」と捉えて応援できたのは、紛れもなく自分自身に収入があったから。

今は、夫が私の「一時的な収入減」を支えてくれているので、私は心置きなく投資をし、目の前のことに全力で向き合えています。そして何より夫婦で共有している長期的な「ライフプランニング」は、お守りとして私の心の支えとなっています。

 

今の自分の気持ちを大事にするために、実現するために。家族で、マネーも含めた「こういう人生でありたい」という気持ちを、定期的に共有してみませんか?

あさのみ ゆき

 

本連載、次回は、「フリーランスになって半年の振り返り」と題して、実際に会社を辞めてみて良かったこと、悪かったことなどを赤裸々に語ってみようと思います。お楽しみに。

Twitterやっています。よかったら感想をリプライで教えてください。またご自身のキャリアのもやもやがあればぶつけてください。その言葉を受けとって私が感じたことをお返事します。対話の中で気づくこともあるかもしれません。

 

Posted by あさのみ ゆき

1985年生まれ、山口県出身。 立命館大学卒業後、新卒で(株)ベネッセコーポレーションに入社。 1歳児の親〜小学生・中学生の読み物や広告の企画・編集・制作ディレクションに12年間携わる。 「クッキング★クラブ」「かがく組4年生」新媒体の立ち上げや、小学講座、中学講座の情報誌媒体責任者、イベントのプロジェクトリーダーなども担当。 2019年 フリーの企画編集者として独立「いずみの編集室」を立ち上げる。
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