2020.06.04,

大企業を辞めフリーランス になって感じたホンネ

理想やゴールありきではなく、動きながら考えてもいい

モヤモヤを抱えながら働く中で、少しずつ自分の大事なものの中心に近づいている感覚があるのは、実際に動いてみたからです。「見ると聞くとは大違い」と冒頭にも書きましたが、実感値というのは頭の中のシミュレーションとはまるで違いました。動くと、その分発見や気づきも多い。

 

私は、ゴールや理想を決めてそこに向かって努力する方法しか知らなかったので、「動く前にまず自分の理想を決めなきゃ!」とずっと思い続けていました。でも、頭の中でいくら考えてもちっとも自分の理想の暮らしが掴めませんでした。それが、長年アクションを起こせなかった原因でもあります。

 

でも、ある意味強引に、えいや!とやってみたら、こんなときに自分は嬉しいとか、辛いとか、情報がたくさん入ってきました。

「情報」の中には、知らなかった生き方との出会いも含まれます。

たとえば、副業やパラレルキャリアみたいな生き方をあまり現実的に見ていなったのですが(とてもパワフルな人だけに踏み入ることが許される特別な世界だと思っていました…)、行動範囲が広がり、そういう働き方をしている方が今では身近になっています。また、会社に閉じこもっていたときは、育休インターン・社会人インターン、プロボノ、収益化を目的とし過ぎない複業といった多様な働き方の選択肢があることも、実は全く知りませんでした。

 

私は他の選択肢が思い浮かばず、退職・独立を選びましたが、動く選択肢の「歩幅」も、実にさまざまです。今の環境に身を置きながら、「半歩だけ動いてみる」ということもできる世の中。会社員かフリーランスかのような、極端な二者択一を選ぶ必要もないのだと感じます。

 

コロナ禍で、最近、自分自身の働き方を見直す方も増えているのではないでしょうか。

すぐに大きな決断をしなくても、小さく動いてみるもできます。頭で考えても見えないことは、動くと見えるかもしれない。知らなかった新たな選択肢と出会うかもしれない。そうすると、次の一手がまた見えるはずです。少しずつ動いてみた経験が、いずれくるかもしれない大きな決断への準備になっていたということもあるでしょう。「試しに動いてみようかな」くらいで軽やかにトライし、複数の可能性を自分の手に持っておくことが今の世の中にはあっているのかもしれませんね。

 

一歩一歩小さく踏み出しながら、それをつないでキャリアを作るConnecting the dotsは、私の大事な指針となっています。

みなさんが踏み出したい、小さな「一歩」は何ですか?

あさのみ ゆき

 

Twitterやっています。よかったら感想をリプライで教えてください。またご自身のキャリアのもやもやがあればぶつけてください。その言葉を受けとって私が感じたことをお返事します。対話の中で気づくこともあるかもしれません。

 

Posted by あさのみ ゆき

1985年生まれ、山口県出身。 立命館大学卒業後、新卒で(株)ベネッセコーポレーションに入社。 1歳児の親〜小学生・中学生の読み物や広告の企画・編集・制作ディレクションに12年間携わる。 「クッキング★クラブ」「かがく組4年生」新媒体の立ち上げや、小学講座、中学講座の情報誌媒体責任者、イベントのプロジェクトリーダーなども担当。 2019年 フリーの企画編集者として独立「いずみの編集室」を立ち上げる。
詳細プロフィールはこちら

関連記事