2017.08.31,

仕事一筋17年の父が離婚危機を経て気づいた4つのこと -後編-

寿命100年時代の人生戦略!
自分をアップデートし対話し続けることで可能性が拓かれる

小山: この対談もいよいよ終盤に近づいてきました。最後のテーマは『100年ライフ』です。『LIFE SHIFT』で話題になったように、私たちの人生は100年時代(※3)に突入します。これからはもっと人々の生き方が多様化して、一緒に生きる夫婦のあり方というか、パートナーシップそのものがより試されると思うんです。個人の軸づくりとファミリービルディングの2つの視点から100年ライフを考えてみたいと思います。

河本:今30歳~40歳の人でも平均寿命は100歳近くになります。それも後半は寝たきりじゃなくて健康な状態で生きるという。子どもが成人した後に40~50年の未来があるんです。

小山:これまでの人生の倍以上! そう思うとすごいですよね。

河本:私の場合でも結婚24年目ですから、これからの方が長いかもしれない。その長い時間を一緒にどう生きるのか。最近は夫婦でそういう話をしたりもします。

小山:人生の戦略会議みたいでいいですね! 河本家では具体的にはどんな話が出ていますか?

河本:まだ試行錯誤中ではあるのですが……。でも、もがきながらいろんな経験をしてきたからこそ人に伝えられること、共有できる役割があるのかなと思っています。

小山:ここまでお話を伺ってきて思いましたが、ものすごい価値ですもんね! どんな経験であれ、無駄なことなんて何一つないということがよく分かりました。

河本:それはありがとうございます。私は離婚危機を経験したことが結果としてCFCとして活動するきっかけになった。最近は妻とともに家族相談のワークショップをすることもあるのですが、当時からしたら信じられない話です(笑)。

小山本当にそうですよね。改めて、人生って面白いし、可能性に満ちていますね。

河本:まずは何でもいいから動いてみること。私も子育て学に出会ったことで会社以外に自分を活かせる場所を見つけられました。

小山:さまざまな顔を持つことで視野や行動範囲も広がりますもんね!

河本:そうですね。自分を活かせる場所というのは、これからの生き方のヒントだと思いますしね。私に関していえば、“自分の心が動くこと” をやっていきたいです。

小山:心が動く……。とてもいい言葉だなぁ。

河本:自分が気持ちいいとか嬉しいとか、心が動くことって人それぞれあると思うんです。仕事の中でそれを実感できる人もいれば、仕事以外のところで響く人もいる。これから先は特に仕事以外の活動がもっとやりやすくなっていきますからね。

小山:企業も副業(複業)を解禁していますしね。私も、日本人はこれからもっと会社や仕事の外に自分の居場所を見つけていくべきだと思っています。

河本:副業、ライフワーク、ボランティアと、それがお金をもらってやる仕事なのかどうかはどちらでもいいんですけれど、やっぱり自分の心が動くことをすることに意味があると思います。そういうことって自分の身になるだけじゃなく、社会にも還元されますから。

小山:まさにそうですね! 育児もその一つだと思いますし。大変なことも多いけれど、子どもの成長ほど心が動くものはありませんから。子育ての経験は、パパもママも仕事やライフワークに活かせることだらけだと思います。

河本:本当に子育てが大変な時間は案外短いものです。だからこそ、子育て中の方にはぜひ楽しんでほしいです。仕事一筋17年の私は子どもの成長をだいぶ見過ごしてきましたから……。

小山:そうですね(苦笑)。

河本:そんな私が言うのもあれですが、CFCとしてアドバイスさせていただくと、大変な時にこそ家庭の中でたくさん対話をしてほしいですね。夫婦はもちろん、子どもたちも含めてね。

小山:対話、ですか。私の息子は最近3歳になったんですが、急に語彙数が増えて会話のキャッチボールもスムーズになってきました。まだ対話ってほどじゃないですが(笑)。

河本:3歳でも十分対話はできるんですよ。その子が持っている徳性をしっかり見てあげながら対話することで、その子の可能性はどんどん広がっていきます。

小山:いつも家族3人でとりとめのない話をしていますが、これが対話の入り口なのかもしれないですね。忙しい時こそ話す時間を大切にしたいと思います。働き方とか時間の使い方とか、変えていきたいことはいろいろありますが、軸が定まればスムーズに動ける気がします。

(※3)「コーホート平均寿命」という試算方法に従うと、現役世代の約半分の人は100歳を迎えられるといわれています。寿命がのびる主なドライバーは、医学を中心とした科学の進歩と生活習慣の改善。

Posted by Yamada Ikuko

編集&ライター業のママフリーランス。会社員の夫とともに「わが家らしい共働きスタイルってなんだろう?」と日々模索中。

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