Case.8 会社員の妻とフリーランスの夫。互いの可能性を広げるため、時間と機会を創出し磨き合う｜佐野 創太 × 佐野 ともよ

ともよ： 本業とは全く違うジャンルなんですが、「お部屋コンサルタント」という仕事に興味があって、趣味レベルからはじめています。夫がCOOをしているBREDGEという会社はまさにお部屋コンサルタントの派遣サービスをしているんですが、私がもともと物件や部屋の間取りを見るのが大好きで、夫にこの会社を紹介したのがきっかけでした。

創太：  そう、彼女は妻は自分で自分をアピールしないので、例えば僕が履歴書作成を手伝っているんです。

――連携プレイですね。でも、履歴書といった外向きのものこそパートナーに見せるのに抵抗がある人も多いと思うんですが…お二人はいかがですか？

ともよ： 私はむしろウェルカムです。文章もあまり得意じゃないので、添削してもらえてありがたいです。

創太：  彼女は謙虚すぎるところがあるので、僕が加わってゴリゴリ “初対面の人にも魅力が伝わる戦略” を練っています（笑）。自分では大した特技じゃないと思っていることも、他者から見れば尊敬に値する部分だったりもするので。

――仕事につながりそうな情報を紹介したり、履歴書の添削をしたり、まさに二人三脚でのキャリア構築ですね！ 

ともよ： 私の会社は複業OKなので、複業をしている社員がけっこういまして。そうした社員からもたくさん刺激をもらっています。

――たとえばどんな複業をしている社員がいらっしゃいますか？

ともよ：  NPOの代表をしていたり、自分でメディアを立ち上げて運営していたり、大学で講義していたり、あとは個人であとは個人で研修講師をしている人もいますね。本業の中でもとてもよい効果になっています。あと、最近は一部フレックスタイム制度も導入したので、勤務時間に関してはけっこう自由度が高くなりました。朝サーフィンをして、昼から出勤する人もいます。

創太：  僕も妻の会社の社員だったら辞めてなかったかも（笑）。めちゃくちゃいい会社ですよね。 自分がフリーランスだから余計感じるのかもしれませんが、妻が会社員だと二人の時間の質と量を高めることに最適です。もっというと、『週3日正社員 × 週2日複業』が仕事と家庭のバランスを考えたら最強じゃないかな。相乗効果が発揮できるという前提ですけど。これができればリスクヘッジもバッチリだし、何より仕事してる本人がとても楽しいと思うんですよね。

創太：  決してフリーランスが新しい働き方なんじゃなくて、フリーランスと会社員のいいところを「どっちも！」って取れる働き方がこれからの時代の「仕事も家族も大切にできる」

パターンのような気がしてなりません。

――複業推進は実際、企業にとってもメリットがあるわけですしね！おっしゃる通りだと思います。それでは最後にお二人の夢を教えてください。

ともよ：  リニア新幹線が開通たら私の地元の長野にUターンしたいなって話しているんです。待機児童がないし、自然の中でゆったり子育てできるし、住む環境としては最高だなって思います。

創太：  家賃も2LDKで4万円台とか、最高ですよね。リニアだと品川まで40分程度になるようなので、東京は通勤圏で嬉しいですし。僕はどのみち在宅ワークも多いので住む環境が格段に良くなるのは嬉しいです。農業もしてみたいですね。聞くところによると、泥を触ると幸せホルモンが出るらしいですよ!?（笑）

ともよ：  都心は確かに慌ただしくて疲れるけど、だからといって「東京を離れて移住します！」っていうほど簡単に切り替えもできないなと。どっちもいい！という前提で使い分けしたいですね。