こんにちは! プロジェクトメンバー・ライターの今井明子です。
4月に第二子を出産し、再び戻ってまいりました。
さて、私は気象予報士の資格を持っています。
資格を取ってつくづくよかったなと思うのは、天気の知識が生活にとっても役立つということ。
特に、出産をしてからは、天気の知識があるのは「強み」だと実感するようになりました。
たとえば、保育園の送迎において。
現在、私の下の子が通っている保育園は自宅から徒歩30分のところにあります。
晴れの日には自転車で送迎しますが、雨だと徒歩でベビーカーを押さなければいけない。すると、雨が降っているかどうかで自宅を出発する時間がずいぶんと変わってくるわけです。
また、今の季節は日によって気温差も大きいです。朝にうっかり羽織りものを忘れると、子どもが熱を出して保育園はお休みに…。そうなるともう大変! 夫婦で「仕事の調整はどうすんの!? え、どっちも無理? じゃあ病児保育頼まないと!!」というシビアな状況に追い込まれることも。でも、天気予報をしっかりチェックできていれば、そういう事態はある程度避けられるのです。
また、子どもが空を見て「なんで赤い夕焼けとオレンジ色の夕焼けがあるの?」と質問してきても、うろたえずに答えてあげられる。そういうやりとりが、ゆくゆくは子どもを理科好きにするかもしれません。
そんな日常的なメリットだけでなく、大雨や台風、大雪などのシビアな気象状況のときに、気象の知識があれば、的確な判断で家族の命を守る行動をとることもできます。
というわけで、今後は天気にからめたお役立ちコラムも執筆していきますので、どうぞよろしくお願いします。
秋の行事 & 行楽シーズン、気になる空模様
前置きが長くなりました。本題に入りましょう。
この季節とても気になるのが、週末の天気ではないでしょうか。
秋は移動性高気圧が西から東へと移動し、天気が周期的に変化します。
そろそろ運動会シーズンは終わりに近づいているものの、まだまだ行楽シーズン真っ盛り。
遠足や芋ほりなどの学校・園行事はしばらく目白押しです。
また、休日に友達親子と公園に出かけたり、バーベキューをしたりと、外で遊ぶ予定を入れているご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなときに気になるのが、週末の天気ですよね。週間天気予報とにらめっこしながら、「どうか週末は晴れてくれ~!」と祈っている方も多いことでしょう。特に、学校や園の行事が雨で延期になった場合は仕事の調整が必要になることも。そうなると、雨が降るかどうかはより切実です。
しかし、週間天気予報を月曜日にチェックし、「今週の土曜日は晴れだな」と安心していたら、水曜日ごろには「土曜日は雨」と出てきて、結局予報通り土曜日に雨が降ってしまったということはありませんか?
実は天気予報というのは先の予報になればなるほど当たりにくくなるものなのです。
だから、3か月予報などの先の予報は、「〇月〇日は雨」という予報ではなく、「1カ月先の関東地方の気温が(平年と比べて)『高い』となる確率は○%」となっています。
と、こんなことを書いていると、「じゃあ週間天気予報なんてあてにならないじゃん。意味あんの?」とツッコミを入れたくなることでしょう。
しかし、実は先のほうの予報でも、当たりやすい予報と当たりにくい予報があるんです。
ここで、皆さんに質問です。皆さんは週間天気予報はどこで確認しますか?
テレビやスマホアプリの天気予報を確認する人が多いのではないでしょうか。
もちろん、それらの天気予報は私自身もよく参考にしているのですが、週末にアウトドアの予定が入っているのであれば、ぜひ気象庁のホームページをチェックしてほしいと思います。
ご存知でしたか? 天気予報の「信頼度」
これが気象庁ホームページの週間天気予報です。
テレビやアプリの週間天気予報と、どこが違うでしょうか。
出所:気象庁HP
正解は、降水確率の下にある「信頼度」という項目です。
これは、Aだと信頼度が高く、Cだと信頼度が低いということになります。
つまり、次の週末の天気予報をチェックして、晴れマークの下にAがついていれば、予報が今後変わる可能性は低くなります。
逆に、Cだと信頼度が低いので、今は晴れマークでも週末が近づくにつれて雨マークに変わるかもしれません。
気象庁ホームページをチェックするという行動はあまりメジャーではないと思うのですが、実は情報の宝庫なんですよ。ちょっと情報を探し出しにくいのが欠点なんですけどね…。
ただ、気象予報士なら「こういうことを知りたい場合は、気象庁ホームページのここを見るといいよ!」とすぐにおすすめできます。
そういったことも含め、今後も子育てをするうえで役立つ天気の情報をガイドしていきたいと思います。