2020.03.31,

心の声に耳を傾けて…大企業、辞めちゃいました!

駆け出しフリーライター あさのみ ゆき の Connecting The Dots

Connecting the dots(点と点をつなげる)ということばを聞いたことがありますか? 過去の経験が、その当時は思いもよらなかったことに活かせる状況を指します。誰しも 「あの時の経験がこんなふうにつながるとは!」 と感じた経験があるのではないでしょうか。この連載では「dots」つまり「点」にフォーカスし、自分らしく働きつづけるための一歩の踏み出し方について考えていきたいと思います。

1 心の声に耳を傾けて…大企業、辞めちゃいました!  ←今回はココ

2 働き方を変えるとき、パートナーの理解を得るには? お金はどうする?

3    大企業を辞めフリーランス になって感じたホンネ

4    種をまきつづけるということ

人生100年時代。終身雇用が崩壊し、時間や場所に囚われない働き方への関心が高まる中、「一社で長く」という従来の働き方から複数の会社を渡り歩く、というスタイルへの移行が加速します。良くも悪くも先行きが不透明な時代だからこそ、私たちは自分の人生をデザインする必要がありそうです。とはいえ、5年後や10年後を具体的にイメージするのは難しいもの。「キャリアは思い描いた通りにはいかない前提で」。そう話すのは、本連載をナビゲートしてくれるフリーライターの「あさのみ ゆき」さん。大企業を辞めてフリーランス として働き出したあさのみさんの体験をもとに、 “漂流” しながら目の前のチャンスを掴み、つなげていくConnecthing the dots なキャリアづくりについて綴っていただきました。

ワクワクできる仕事は何かを考えたら、“不安定” という名の船に乗るのも悪くはないなと思えた

はじめまして。フリーライターの「あさのみ」と申します。

私は、新卒で入社し12年間勤めたベネッセコーポレーションを去年退職しました。

 

在職中は、主に小学生向けの情報誌の編集を担当。プライベートでは入社9年目で出産し、1年半の育休を経て時短勤務にて職場復帰しました。入社以来、「趣味は仕事です!」というくらい、私は情報誌を作る仕事が大好きでした。恐竜や宇宙、妖怪、忍者など、とにかく調べては取材をして記事を書くことが生きがいだったのです。

 

一方で、仕事が好き!といっても、私には「管理職になりたい」という気持ちは全くありませんでした。仕事が好きな人=バリバリ働く人 みたいなイメージがあるかもしれないのでお伝えしておきますが、私は決してバリキャリ系パワーママではありません。

 

さて、そんな私が周囲に、「会社を辞めてフリーになりました!」となんて言うと、「勇気ある決断ですね」という反応が多く戻ってきました。でもこれ、私にはちょっと意外でした。そこにはきっと、「安定を捨てるなんてすごいね!」という意味が含まれていたと思うのですが、私には幸か不幸か「安定を捨てるんだ!」という大きな覚悟みたいなものはなかったからです。(もちろん不安はそれなりにありました。これについては第3回で書きます) だから、そう言われて初めて「ああ、私って大企業にいたんだな」「大手企業を辞めたんだな」と気付かされたほどです。

 

私が あえて “不安定” をやってみよう!と思えた理由はただ一つ。「もっと仕事をしたかったから」。働きたくて、働きたくて、その気持ちを爪のあとがつくくらい強くにぎりしめて、会社を辞めました。

 

フリーになり半年。“不安定” をやってみた私の葛藤とその先に見つけた小さな希望を通して、この連載では、自分で自分のキャリアを切り開くことについてみなさんと考えていきたいと思います。

 

 

Posted by あさのみ ゆき

1985年生まれ、山口県出身。 立命館大学卒業後、新卒で(株)ベネッセコーポレーションに入社。 1歳児の親〜小学生・中学生の読み物や広告の企画・編集・制作ディレクションに12年間携わる。 「クッキング★クラブ」「かがく組4年生」新媒体の立ち上げや、小学講座、中学講座の情報誌媒体責任者、イベントのプロジェクトリーダーなども担当。 2019年 フリーの企画編集者として独立「いずみの編集室」を立ち上げる。
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