こんにちは、プロジェクトサポーター・ライター、どっちもワーカーの村上杏菜です。
共働き家庭の家事は効率化が大事、と言われます。しかし「そのためにわざわざ時短家電を新たに買い足すのもなあ…」と思う人は意外と少なくないのではないでしょうか?
我が家もまさにそのケース。新・三種の神器(乾燥機付き洗濯機、食洗機、ロボット掃除機)の存在はもちろん知っていましたが、あいにく我が家の洗濯機は昔ながらの縦型タイプ。食洗機もキッチンにはビルトインされておりません。そしてどう考えてもロボット掃除機を使うほどの広さでもない。そんなわけでせいぜい「洗濯頻度を減らす」「食器は溜めずにこまめに洗う」「コードレスのスティックタイプの掃除機にする」程度の工夫にとどまっていたのでした。
ところが!
実はこの度、ひょんなことから後付けの衣類乾燥機と食洗機とを購入。実際に使ってみての感想、それは。
「何コレすごくいいじゃん!もっと早く買えば良かったよ!」。
スミマセン、正直最初は「多少ラクだろうけど、そんなに変わらなくない?」なんて思っていたのです。しかし今では導入前の生活には戻れないと感じている私。いったい何がそれほど良かったのかお伝えしていきたいと思います。
作業工程が減り、「〜しなきゃ」の焦りも何処へやら
それぞれの作業を工程順に整理してみます。
乾燥機編
<Before>
洗濯機をまわす→終わったら洗濯物を取り出す→種類別にハンガーやピンチハンガー等に干す→干したものをベランダに運ぶ→バスタオルなど大型のものはベランダの物干し竿に直接干す→乾いたら取り込む→畳む→収納する(8工程)
<After>
洗濯機をまわす→終わったら洗濯物を取り出す→上に後付け設置した乾燥機に入れてスイッチオン→乾燥が終わったら畳む→収納する(5工程)
食洗機編
<Before>
使用済み食器をシンクに置き、水で濡らす→手袋を付け(手荒れ防止)食器をお湯で洗う→洗った食器を水切りカゴに伏せて置く→(少し時間を置く)水が切れた頃に布巾で水気を拭き取る→収納する(5工程)
<After>
使用済み食器を食洗機に入れてスイッチオン→乾燥が終わったら取り出して収納する(2工程)
いかがでしょう?明らかに工程数が減っているの、わかります?しかも面倒な工程(衣類乾燥機の場合はハンガー類に干す工程、食洗機の場合は洗う工程と食器の水気を拭き取る工程)が減っているというのが大きい!
作業工程が減るイコール、時短は当然です。さらに意外だったのは、工程数が減ることで「あれをしなきゃ」と頭の中にキープしておくことが減り精神的にラクになったことでした。
工程数が多ければ、途中で子どもの「遊んで〜」等の邪魔が入る確率も頻度も高まるわけです。さらにたとえばベランダで洗濯物を乾かす場合、雨なら取り込まなければなりませんし、夕方が近づけば「そろそろ乾いたかな?」なんて確かめにベランダに出て「まだだな、もう少し干しておこう」と調整することも必要になります。食洗機がなければ、入浴前に食器を洗っておき、入浴後の寝る前の時間までになんとか他の家事や用事や子どもの相手の合間を縫って「布巾で水気を拭き取って収納する」という作業も必要です。
このような細かな「調整」や「頭の中にキープ」が不要になり、おかげで「いつまでに〜しなきゃ」「〜だったら〜しなきゃ」といった精神的な焦りやイライラまでスッキリ解消できたのでした。
家事参加のハードルが下がる
このように、我が家に“家事の文明開化”をもたらしてくれた時短家電。実はもう一つ素晴らしいメリットがあります。
それは、作業を夫婦で分担しやすくなること。
そもそも今回の時短家電導入は、夫が家事に参加したことがきっかけでした。うちは妻である私が仕事のペースを落として育児に力を入れているため、一応共働きにも関わらず8〜9割の家事を私が担当していたのですが、自分を見る妻の目が年々冷たくなることにやっと気がついた夫が一念発起。「洗濯物を干すのは自分がやるよ」と言い出したのでした。やってみた結果「めんどくさい」と気づき、衣類乾燥機購入を決意したよう。その延長で食洗機の購入にも至りました。
時短家電のいいところは、
- 作業自体が簡単になる
- 作業を代行してもらっている分、時間が浮く
- 誰が操作しても仕上がりに差がない
つまり、面倒なことが苦手=「家事が苦手」と思い込んでいる人にとって、家事参加のハードルが下がるのです。「最新の家電を使えば家事は意外と面倒くさくない」ことがわかれば、これまで夫婦のどちらかに偏っていた家事の分担を改めて配分し直すきっかけになるかもしれません。まだ時短家電を導入していないご家庭は、購入検討の機会にあらためて作業工程の分担について話し合ってみるとよいかもしれません。
なお、導入に際し初期コストは多少かかりますが、特に食洗機はガス代と水道代が圧倒的に節約できる点も魅力です。お金で買うこととのできない“時間”と“心の余裕”を考えれば、「決して損はしない!」というのが我が家の結論なのでした。