2018.04.26,

【前編】子育て夫婦のデート事情って? 〜二人でお出かけする意義〜

こんにちは、プロジェクトサポーター・ライター、どっちもワーカーの村上杏菜です。

 

仕事に家事に子育てにと慌ただしい日々を過ごす共働き夫婦。子どもが生まれる前は夫婦でゆっくり会話をする時間も持ちやすかったと思いますが、子どもが生まれてからはいかがでしょうか?

 

「子どものことや必要最低限の連絡事項くらいしか会話をしない」という声は周囲でもよく聞かれます。特に子どもが未就園児など小さいうちはこの傾向が顕著かもしれません。夫婦で会話をしていると子どもが割って入ってきたり、邪魔をされたりして会話にならない……なんてことは私も日常茶飯事です。

 

落ち着いて夫婦で会話をするために夜や早朝に時間を取ると言っても、子どもが小さければ夜に一人で寝られない子も少なくないでしょうし、親自身も睡眠時間を削れば翌日の仕事や家事に支障をきたしかねません。

 

そこで選択肢として浮かび上がってくるのが、夫婦二人だけでどこかへ出かける方法。しかし、意識的ににそのような機会を設けているという話は実のところ周囲であまり聞かれません。

 

それを裏付けるような興味深いデータがあります。

2015年に株式会社タイムカレントが20〜40代の子育て夫婦2398人を対象に行った「子育て夫婦のデート事情に関するアンケート調査結果」(※)。これによると9割以上が「夫婦2人きりのデート」を「してみたい」と答えたにも関わらず、実態としてのデート頻度で最も多かった回答は「ほとんどしていない」で全体の56.0%、2位以降は「半年間に1回程度」が9.2%、「1ヶ月に1回程度」が8.5%、「1年間に1回程度」が7.8%と続いたそう。

 

しかし果たしてこの数字にどれくらい信憑性があるのか…。

夫婦二人で出かけることをここでは『夫婦デート』と定義し、身近な例で実態を把握すべく私の知り合いである働くママたち(育休中含む)に、その有無や頻度について聞いてみました。

 

「(ホントは)デートしたい」がほとんど

 

答えてくれた10人のうち、「定期的にデートをしている」と答えた人は1人のみ。不定期(年に数回)だけどしているという人は5人。そして全くしないという人は4人でした。……なるほど、先ほどのアンケート調査の結果とかなり近い数字ですね。

 

定期的にデートをしているという人は、「夫婦の職場が一緒のため二人でランチができる」とのこと。「もし職場が違っても夫婦2人の時間を作るようにはしていたと思う」と話していました。

そして不定期でデートをしていると答えた5人のうち、4人は「二人の用事の後に」「実家に帰った時に両親に預けて」などのタイミングで意図せずして “デートの形” があり、残り1人は夫婦共通の趣味を楽しむためにあえてデートの機会を最近作ったばかりだと教えてくれました。

 

一方、「全くない」と答えた4人うち、3人は「したことはないけど、したい」そう。

 

つまり、実際のデートの有無にかかわらずほとんどの人が夫婦デート自体に好意的・意欲的な姿勢があることがわかりました(ちなみに意欲的でなかった唯一の1人は「二人より一人になりたい」と答えていました。その気持ちも私はおおいにわかります)。

 

夫婦デートのメリットとは?

 

多くの人が好意的な「夫婦デート」、そのメリットや魅力は何でしょうか? 経験者からはこんな声が挙がりました。

 

  • 「子どもといるとウエストゴムのズボンしか履かないけど、デートの時はきちんとした格好ができるから新鮮」
  • 「奮発ランチで美味しいものを食べながら久しぶりにゆっくり話せたのがよかった」
  • 「週末はいつも家事と育児に追われているので、久しぶりの息抜きになった」
  • 「束の間の休息、という感じで楽しい。夫婦の話題も増える」

 

おしゃれができる、ゆっくり話せる、息抜きができる、というのはよくわかるような気がします。私も定期的な夫婦デートを心がけてきましたが、やはり子ども連れでの外出と夫婦2人とでは質の種類が全然違います。もちろん子どもと一緒の賑やかさや “家族感” も幸福な体験。でも、それとはまた違った雰囲気の時間を夫婦2人で共有することは、慌ただしい共働きライフと長く続く夫婦の関係性に良い影響を与えてくれるような気がしています。

 

しかし現実はアンケート調査の結果や知り合いへのリサーチで明らかになっている通り、半数前後が「夫婦デートをしたいけど実際はしていない」という状態です。

では何が夫婦デートの “壁” になっているのでしょうか? そして実際に体験している人たちは、どんな風に実行しているのでしょうか?

 

ということで次回【後編】では、知り合いへのリサーチと私自身の経験をもとに、「子どもの預け先」「デートの内容」など、夫婦デートを実行するための具体的なアイデアや方法をお伝えしていきたいと思います。

 

※Vol.16 子育て夫婦のデート事情に関するアンケート調査結果(株式会社タイムカレント)

https://times-current.co.jp/todays/t-vol-16/

Posted by 村上 杏菜

関連記事