2019.09.26,

行政 × 子育て支援団体 × パパママが協働「こうとう子育てメッセ2019」

こんにちは!
プロボノメンバーの宮下菜穂子です。

先日、私が住んでいる東京都江東区で共働き未来大学がセミナーを開催しました。
※プロボノ山田明香里によるセミナーレポートはこちら

私ごとですが、同じく江東区のイベント『こうとう子育てメッセ2019』についても今年度から実行委員(ボランティア)として関わっています。   東陽町と門前仲町にあるコワーキングスペース room Explace にて広報部門のミーティングをしたときの一コマ

 

<こうとう子育てメッセとは>

2016年からスタートした、行政(江東区)と子育て支援団体(一般社団法人ママリングス)、子育て当事者(こうとう子育てメッセ実行委員会)が協働で主催、実施する子育てイベント。子育て支援情報の発信と子育て中の地域のつながりづくりを目的に開催されています。

4年目となる今年は 11/4(月・振休)に江東区 西大島にて開催されます。
詳細は公式HPにて

 

 

昨年度のようす(動画制作: 東京ベイネットワーク株式会社)

 

里帰り出産後、自宅に戻って感じた孤独感

ベンチャーのPR会社で管理職として働いて3歳のこどももいる中、なぜこうした地域活動にボランティア参加しようと思ったのか。

それは3年前。里帰り出産を経て、引越して転入したばかりの自宅@江東区に戻り、誰も知り合いがいない街で新生児の息子と二人きりの生活がスタートしたときのこと。育児も初めて、話せたり聞ける人がいない、仕事や社会からも切り離されてぽつんと一人になったような孤独感。不安しかなく、一週間くらいの間、毎日部屋で泣いていました。

でも、なんとかそんな日々を乗り切れたのは、行政が行う新生児訪問をきっかけとして地域の保健所や子ども家庭支援センターといった場を通じて顔見知りや育児について気軽に相談できる人ができたからでした。

そんな経験から、子育て当事者の “地域のつながりづくり” と “情報提供” の必要性を感じました。そこで、本業のPRのスキルを活かし、少しでも必要な人に情報を届ける力になりつつ、私も地域のつながりをつくりたいなと思いボランティアに参加しました。

 

今年のメッセは3部(3日程)構成!

 

今年は、10/14(月・祝)に豊洲にて 土屋アンナさん登壇の「子連れで聞けちゃう体罰禁止シンポジウム」が行われるのを皮切りに、11/4(月・振休)の「こうとう子育てメッセ2019」本番、そして11/24(日)の里親出前講座と3部構成です。

ちなみに、第一弾のシンポジウムには実行委員から4名が当事者として登壇する予定で、私も少し登壇します。来年4月に体罰禁止を明記した改正児童福祉法がスタートするのにあたって、親が罰せられるってこと?のような疑問や、実際叩かない子育てってどうやったらいいの?を聞ける会になる予定です。

いずれも無料ですし、江東区以外の地域の方もウェルカムですので、興味をお持ちいただいた方はぜひご家族で遊びにきてくださいね!

 

今年の実行委員長はご夫婦!

行政・子育て支援団体・区民でつくる協働イベントということもあり、約30名からなる実行委員は全員が区民ボランティアです。

4期目となった今年の実行委員をまとめる実行委員長は、なんと、ご夫婦!せっかくの機会なので、実行委員長夫妻の伊東 拓海さんと、友紀子さんにインタビューをさせていただきました。

伊東さんご夫妻と3歳と1歳のお子さん

 

−簡単に自己紹介をお願いします!

拓海さん:私はシステム会社でシステムエンジニア(SE)として働いています。システムの保守を担当しているので、「夜中に呼び出されて朝まで対応」ということも時どきありますし、大きなプロジェクトに配属されると自分の思うような勤務が出来ず、連日帰宅が深夜になることも多々あります。とはいえ、SEに多い土日出勤はあまりないので、家族との時間はそれなりに取れている気がします。

 

友紀子さん:私は、第一子の育児休業延長中に離職し、現在は専業主婦です。育児休業延長中はボランティアと並行して通信制の大学院で臨床心理学プログラムのコースを履修し、この春、修士課程を修了しました。

 

−お2人は2017年から「こうとう子育てメッセ」のボランティアをしているとのことですが、なぜ実行委員になろうと思ったのですか?

 

拓海さん:端的に言うと、「妻のブレーキになるため」です。大学時代から妻を知っているので、彼女の細かいことまで突き詰めてやる部分をちょっと心配したというか…。子どもがいるからといって「ボランティアをするな」とか「家がおろそかになる」とかは全くなくて、単に妻のことが心配だったからです。

 

友紀子さん:2017年度募集のときは、保育園に落ちて子どもが待機児童になってしまったので「ボランティア活動に割く時間があるかな?」と思い参加しました。実行委員長になったのは去年からですが、きっかけは当時男性のボランティアがほとんどいなかったので、夫婦で活動していた我が家に声がかかったのかなと思います。当時の私は、第二子出産や、修士2年生で秋に修士論文と病院実習があったので、正直、「これ全部できるかな…」と思っていましたが、夫がサポートしてくれて本当に心強かったです。

 

拓海さん:ただ妻のことが心配だったので、自分が加わることで手伝えることがあればという感じでした。なので、私自身がボランティアに興味があったというわけでは正直ないです(笑)

 

実行委員長を経験して、いかがですか?

 

友紀子さん:大変だったけどいい機会を頂けました。私自身も地域のつながりができましたし。特に第二子が生まれてから、実行委員会でもいろんな方が子どもをかわいがってくれたり、そういう「場所」があることで気持ちの持ちようが変わった部分もありました。夫はもちろんさまざまな方のサポートでなんとか修士論文も書き上げることができ、本当に感謝しています。

 

拓海さん:私も、こうした機会はほぼないので、貴重な経験でした。一方で、ボランティアで一番難しいなと感じたのが、金銭が関わらず、 “仕事ではない” けれど “仕事的にやらなければいけない”  ところです。仕事であればAさんが担当なら、「Aさんがやってください!」と言えますが、ボランティアであれば、それは強くは言えない。かといって、じゃあ何も責任がないか?となるとそれも違う。数千人の来場者が集まるイベントの運営なので、プロジェクトというかチームを回す難しさを感じました。ただ、妻と二人でやっているのでむしろ一人で抱え込まず、話し合えるので助かりました。

 

昨年のこうとう子育てメッセのようす(真ん中が伊東さんご夫妻)

今年度は新たに3名のパパ実行委員さんも加わり、11月4日はパパ向け企画なども予定しています。

ご来場、お待ちしています!

 

Posted by 宮下 菜穂子

PRSJ認定PRプランナー。2020年夏に12年勤めた会社を退職し、株式会社ファンベースカンパニーに入社。ファンベースプランナーとして働く。夫と4歳の息子と3人暮らし。共働き未来大学では、広報、プロジェクト推進を担当。
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