2021.07.04,

ママ業への憧れ!若くして出産したママの共働き方

はじめまして。道上友紀と申します! 実は27歳で小学生のママをしています。さほど驚かれなくなりましたが、長男を産みたてホヤホヤの19歳当初の私がママとして自己紹介をすれば、一瞬ざわめきが起こったほどでした。

何を思い、どうやって子どもを育て、プロボノ参画の今に至ったのか。今回は私の自己紹介もかねてお話しさせていただきたいと思います。

若くして産んだ子どもと私のこと

私は現在27歳のフリーライターです。いわゆるワーキングマザーで、主人も働いているので共働き家庭です。大好きな犬2頭と男の子で年子の息子2人と、かめとハムスターと熱帯魚で暮らしています。

結婚してからみるみる増えた生き物たち。見かねた主人が「動物大好きだね」と一言。指摘されて気付いたんですが、私は動物が好きみたいです。

あと、小さい頃から日本女性の凛とした美しさや賢さに惹かれて「大和撫子」に憧れていました。なので弓道とか和太鼓、読書やお料理に裁縫にイラスト、ガーデニングなどなんでも好きです。スポーツでは水泳と海釣りが好きですね。オールを漕いでボートで大海原に出ることも(笑)。ここまで幅広く手を出してみたものの、いまだに大和撫子にはなれていません。どうしてなのかな? まぁ、でも毎日楽しいので問題ないですね。

長男は19歳のときに産み、20歳のときに次男を出産しています。「駆け足な人生だね」と言われてきたものですが、当時念願だった介護士の職を手につけたので、この先の長いキャリアを考えて早めに子どもを産んだんです。私には年の差が数個ある妹がいるのですが、一緒の遊び方じゃないことに不満を持っていた幼少期だったので、双子は無理でも「年子ならいける!」と思ったんです。

子どもの頃から強かった「ママ業の憧れ」

私の母は専業主婦でした。時代が平成になってまだ間もない頃に、子ども時代を送っていた私ですが、当時はまだ共働きの家庭は多くなかったのです。

マこんなに免許を持っている主婦は多くなかったし、スーツ姿のママを目撃することもなかったですね。子ども同士で「学童」という言葉の認識も広く浸透していなかったように思います。しかし、私が17歳くらいのとき、今から10年ほど前ですね。「男性も育休を取れる」など明るみになってきた感じがあって、実際にパパと子どものみのペアもファーストフード店や公園でよく見るようになりました。

私の子どもの頃の話をさせてもらうと専業主婦が多かったので、放課後に多くのママたちに本当に親切にしてもらいました。刺繍が得意だったり、デザート作りが得意など。いつも優しく耳を傾けてくれる、知らないことを教えてくれる近所のママたちの話し方、眼差しが大好きだったし、その手は「なんでも出来てしまう魔法の手」なのです。小学校低学年ではすでに「大きくなったらお母さんになる」と私は意気込んでいました。

ほんとうのオトナって?多種多様であっていいと思う

しかし、時代は移り変わってどうでしょうか。昔と比べ晩婚化が進み、私のように10代で出産をする人は、さらに多くない時代に突入しました。専業主婦もまだまだ存在するけど、その比率はいつからか反転して、ママたちも働きに出るのが多い時代です。私も経験しましたが、シングルマザーやファザーも増えていますよね。

私が憧れていたママ業ですが、幼少期に目標に定めたママたちの面影を感じることが出来ない現代の環境。不安になったり、現実に打ちのめされたこともありました。私は意志を持って早く結婚して出産したのに、心ないことを言われたり長男がまだ赤ちゃんの頃「若いから泣かせとくんだね」とバスで心ないことを言われたこともあります。一生懸命あやしていたのに……。

19歳当時の私

夜泣きしたのに、さらに泣かれ散歩へ。心ないことに悩んだこともいっぱいあった。

つい最近は辻希さんが語っていましたが、早くに子どもを産むママは「子どもが子どもを産むようなもん」と言われることがあります。でも私は負けなかったし、そのとき思ったんですよ。

――ほんとうのオトナってなんだろう? って。

ノーマライゼーションの理念を大事にしたい

20歳を迎えて子どもも2人になり、離婚を経験したり再婚を経験。私も順調に年齢を重ねて、子どもを連れててもおかしくない風貌になるまで私はずっとこの「オトナって?」ということを追求してきました。

夜泣き

一年以上続いた長男の夜泣き。そのなかでの早めの社会復帰はとっても辛かったです…!

本当に辛いときに「辛い」と助けを求めたり、子供に代わって働きに出る。いずれも大人だからできることです。でも、そうではない人も当然いますよね。だから「違いを認め、受容できる人がオトナである」と私のなかで仮説を立てました。まだまだ研究中ですが、そんなときにこの共働き未来大学のプロボノに出会ったんです。

介護士をしていた頃、「ノーマライゼーション」とか「ノーマライズ」という言葉がよく出てきました。社会理念の一つにノーマライゼーションの理念があるのですが、要するに「障がいの有無や性別、年齢の違いなどによって区別をされずに、ごく自然に権利や生活の保障をする環境を整えよう」ということです。

ベビーカーを押すのに、段差があると不便です。高齢者の方も、段差があるとつまづいて転倒するリスクがあります。では私はどうでしょう。健常者ですが、やっぱり段差はない方が嬉しいです。

子どもや高齢者、特殊な環境の方にフォーカスした環境は、社会みんなに優しいものです。共働きは現在の社会、スタンダードになってきているとはいえ、まだまだ優しい風当たりを感じることができません。

ハンデを背負っている方達が笑える未来は、社会全体が躊躇なく「イイネ!」と言える世の中だと思います。そんな世の中をずっと私自身は模索していますし、追求していく社会になったらな……というところが直近の目標です。ジェンダーレスで障害の有無、子供の有無や既婚未婚が関係なく、手を取り合って笑い合っていけるような社会にするために、まずは「共働きという難しさや制約があるなかでの幸せを発信していきたい」と思っています。

Posted by 道上友紀

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