こんにちは、プロジェクトサポーター・ライター、どっちもワーカーの村上杏菜です。
前回のコラムでは、パパとママ二人だけでお出かけする「夫婦デート」の実態について探りました。
そこから見えてきた現実は、多くの人が夫婦デートに対して好意的・意欲的であること。そして、にもかかわらず実際は半数前後が「夫婦デートをしたいけど実際はしていない」こと。そこで今回は、夫婦デートを実行するための具体的な方法やデート先などのアイデア、そして改めて夫婦二人で出かける意義について考えてみたいと思います。
夫婦のコミュニケーションのための選択肢の一つ
夫婦だけで出かけるためには、子どもが小さい場合は当然彼らを預ける必要がありますね。実際に夫婦デートをしている人たちは、一体どこ/誰に預けているのでしょうか?
私の場合は「実母」「ベビーシッター」に頼っています。実母にはあまり遠慮がないので安心して預けられますし、ベビーシッターさんの場合も「夕食介助」「入浴介助」「寝かしつけ」まで頼んでおけば夜でもゆっくり楽しめます。
そのほかにも、「自治体で行っているファミリーサポート」「市や区の一時保育(利用内容を問わないもの)」「民間の保育園が行っている一時保育」などの手段があるでしょう(仕事の際、私はこれらをフル活用しています)。ちなみにこれらは値段もピンキリです。
さらに、前編に引き続き私の知り合いである働くママたち(二人目育休中含む)に聞いてみたところ「義父母」「実父母」「保育園(平日に父母の仕事が休みでも預かってくれる園の場合)」という声が挙がりました。
しかし、同時にこんな声も…。
「義父母は『いいよ』と言ってくれるけど、子ども2人を預けるのは気がひけるので頻繁には頼みにくい」
「保育園に行きたくないと毎朝駄々をこねる子どもに申し訳ない気持ちもある」
また、唯一、夫婦デートに意欲的でなかった人は、こんな意見も聞かせてくれました。
「一時預かりにお金を払ってまでは(できない)……と思う。それに、ただでさえ普段働いていて一緒にいてあげられる時間が少ないのに、預けてデートなんて、ますます罪悪感が増しそう」
子どもを持つ親ならどの意見も「もっとも」と思えそうな内容ですね。
「夫婦でゆっくり外出したい」という気持ちよりも「子どもが気になってデートを楽しめないから今はやめておこう」という気持ちの方が強い人は、もちろん自分の正直な気持ちを大事にするべきでしょう。
一方で「子どもや預け先への申し訳なさがありつつ、でもデートはしてみたい」という気持ちがあるのなら、タイミングや頻度は調整しつつ、一度チャレンジしてみてもよいかもしれません。
なぜなら夫婦が二人だけでお出かけすることには、前編で紹介したような経験者が語るメリットがたくさんあるからです。
中でも私自身が夫婦デートをしてみて大きなメリットだと感じたのは「ああ、こんなとこ、好きだったなあ」「そういえばこんな長所があったよね(家事と育児では発揮されていなくとも…)」と思える瞬間を持てたことです。
共働きライフの辛苦と喜びをうまく共有かつ協力し合えている夫婦もたくさんいると思いますが、かたや「最近夫婦の関係がギスギスしている」なんてプチ不調を抱えている人もきっといるでしょう。
もしかしたら日々の仕事・家事・育児に追われてゆっくり会話ができていないことや、お互いがお互いに集中する時間を持てていないことが原因になっている可能性もあります。
夫婦だけでゆっくり会話する時間、のんびりした時間、あるいは刺激的な時間を共有することで、夫婦のコミュニケーションを活性化できるかもしれません。
もちろんわざわざデートの機会を作らなくてもじゅうぶんなコミュニケーションが取れている夫婦や二人で出かける必要性をまったく感じない人もいるでしょう。
必ずしも「夫婦デートをしましょう」という話ではなく、子ども抜きの夫婦の時間を持つことでサステナブルな夫婦関係、ひいては幸せな家庭生活につながるかもしれないとの意味で、夫婦のコミュニケーションの選択肢の一つとしてこんな方法もある、と捉えてもらえればと思います。
アイデアいろいろ!夫婦の絆を深めるきっかけに
次に、デート内容についてです。
夫婦デート経験者からは、
「子どもNGだけど気に入っているレストランでランチ」
「映画」
「激辛食べ物巡り」
「夫婦共通の趣味の写真撮影」
「ゲームセンター」
「子ども服の買い物の後カフェでまったり」
「銀座で奮発ランチ」
などの実体験が寄せられました。
私の経験としては、
「新しくできた商業施設に行ってみる」
「『スポッチャ』で運動」
「美術館」
「展覧会」
「スパイス系ダイニングでディナー」
「せんべろ立石ツアー」
「ライブ」
などがあります。
ネットで「夫婦デート」と検索すれば色々な記事やアイデアが見つかりますし、TwitterやInstagramをハッシュタグ付き(「#夫婦デート」)で検索してみると、かな〜りリアルタイムな夫婦デートの模様が綴られており、とっても参考に&刺激を受けられますよ♪
なお、今回リサーチした知り合いは全員女性でしたが、中には「夫が子どもに早く会いたがるのでデートを早めに切り上げがち」という声もありました。子煩悩なのはとっても微笑ましいことですが、時には夫から妻をデートに誘ってみることで、これまでと違った夫婦の関係が築けるかもしれません。