こんにちは! 学長の小山佐知子です。
きょうは、共働き未来大学を立ち上げることとなったきかっけ(の一つ)をご紹介できればと思います。
まずはこちらをご覧ください。
昨年2016年から今年の春にかけて実施した独自アンケートで、「 “共働き” のイメージと現状」について聞いたものです。
あくまでプロジェクトの立ち上げに際してリサーチ用に取ったものなので回答数が少なく、一般的なデータと比べると偏りがあるかもしれません。でも、私たちにとっては認識している感触と近く、リアリティある貴重な結果となりました。
注目すべきは、学生にとっての共働きのイメージの低さです。
一見すると、共働きをすることについては肯定的で、時代的にも共働きが普通なんだと思う、などという声が多くありました。ただ、私たちはそれを “ポジティブ” とは取れませんでした。
そうした声の背景には、諸手を挙げて「やりたい」とは言えない…というネガティブさが垣間見れたからです。
「なんか大変そう(男子)」「選べるのなら専業主婦を選びたい(女子)」「育児とか未知の領域すぎてわからない(男子)」という声も多く、「とても興味ある!」「やりたい!」と答えたポジティブ層は35%に留まりました。
私は7月に幕張メッセで行われた大学生向けイベントで女子学生を対象とした働き方講座(講演)に登壇したのですが、講演前後に数名の学生と話しても、やはり働き続けることや共働きについての不安要素が強いと感じました。
彼ら彼女たちに必要なのは、生きたロールモデルなのだと思います。
ネットでは「ワーキングマザーは大変!辛い!」「夫の帰宅時間が遅くて育児でヘトヘト」という情報ばかりが目立ち、充実感や子育ての楽しさの部分が届いていないと感じたのです。
社会的に働き方への関心が高まり、個人はもちろん、企業の体制も少しずつ変わろうとしていますが、変えていかなければならないのは、そうした働き方だけでなくマインドセットそのもなのではないか…?
共働き未来大学は、今を生きる共働きパーソンが、悩みを共有したりしながら共に成長する場所でありたいと思っていますが、同時にそうした生々しいリアルを、次の世代に届けていくことも、私たちの使命なのではないか?と考えています。
WEB上では連載サスティナピープルを通して事例を提供していきたいですし、リアルの場でも、学生たちに興味をもっていただけるようなイベント・企画を展開していきたいと思います。
仕事だけのワークキャリアだけでない、ライフ(生活)を含めたキャリア形成の場所になるよう、これからどんどん発信していきます!