こんにちは。プロボノの宮下菜穂子です。
あっという間に夏も過ぎ、秋めいてきましたね。
この夏、私は新卒で入社し12年勤めたPR会社を退職するという大きな転機がありました。
9月にはファンベースカンパニーに入社し、面接から入社後もオンラインという、
まさに新しい働き方にシフトし半月が過ぎました。
この記事ではこのコロナ禍のタイミングで転職に踏み切った経緯について綴っていきたいと思います。
働き方を模索し続けた3年間
前職のベンチャーPR会社は、創業初期に新卒採用第1期として入社しました。
入社半年後にリーマンショックの煽りを受けて上司を含めた数人の人員整理があったり、
社会に出て早々いろいろなことがありましたが、私はPRという仕事をしたくて入社したので
環境のせいにするのは違うな思い、「辞める」ということは考えていませんでした。
実際に、3年目を過ぎると仕事が楽しくなってきて、特に産前は繁忙期には徹夜をしたりと、
今思えば20代は本当にがむしゃらに仕事をしていました。
そんな働き方を見直すことになったのが今から4年前。
妊娠が分かり、私は正直慌てました。というのも、自分が現場ではじめての産休育休取得者だったからです。
復職してからの仕事のイメージがまったくつかず、「戻る場所があるのかな…」と思いながら復職しました。
張り切り過ぎず、ようすをみながらの復帰でしたが、気がつけば目まぐるしい日々を過ごしてきました。
産前とは異なる新しいクライアントの仕事を受注できたり、案外仕事ができることに気づいたのです。
生活面では、毎日保育園の延長保育を活用し、お迎えは19:30ギリギリ。
月に一度は地方へ日帰り出張に出かけたり、とても慌ただしい日々が続いていました。
充実はしていましたが、一方で、この頃から今後の自分のキャリアへ不安を感じるようなりました。
新卒で入社した会社で働き続けること10年。
同じ領域でしか経験をしていないことに漠然とした焦りや不安を感じたのです。
とはいえ、当時2歳だった息子を育てながら初めての環境に転職する勇気はなく…。
そもそも、新卒で入社してから12年間勤めた会社を辞めるのはなかなかの覚悟を伴うもの。
それに、今後のキャリアに不安を感じていても次に何をしたいかを具体的に描けていなければ
なかなか「辞める」という判断には至りません。
そんなモヤモヤとした気持ちの中、出会ったのが共働き未来大学でした。
とにかく会社以外の場で本業では機会のないことをしてみたい!
プロボノで得た経験を本業で活かせたら、キャリアの選択肢がもっと柔軟に広がるのでは?
そんな期待を込めて、2019年1月にプロボノに参加し、SNSの運用や文章を書いたり、
イベントの企画をしたり、仲間とさまざまな情報交換をしながら次第に視野が広がってきました。
最後の一押しとなったコロナ禍
2019年はプロボノや地域ボランティアといった課外活動を行う中でたくさんの気付きがありました。
視野が広がり、だんだんとやりたいことが具体化していく一方で、
春には子どもの保育園転園などを控えていたこともあり転職活動に本腰を入れられないまま時が流れました。
今年の年明けまでとにかく目の前の仕事に追われるように過ごしてきたさなか起きたコロナ禍。
2月中旬ごろからは新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になり、4月5月は子どもの通う保育園も休園に…。
夫婦ともに在宅勤務+子どもも自宅保育といういままで体験したことのない生活になりました。
“辞スイッチ” はそんな試行錯誤しながら過ごす中で突然押されました。
コロナ以前から横たわっていた問題がはっきり可視化されたような感覚があり、
「限られた人生の時間の中、仕事という一日の大半を使う時間がこのままでいいのか?」と突きつけられる感覚がありました。
大きな時代の変化の波のなか、自分自身の変化のためのいい機会かもしれない…!
“辞スイッチ” は決してネガティブな感情ではなく、むしろポジティブなものでした。
「今だ!」と思えたときに動く決断ができたのは、
去年1年間、会社以外のコミュニティに身を置いていろいろな経験をしたからだと感じています。
社内での感覚しかなければ、プロボノを始める前の自分のように転職する勇気は出なかったかもしれません。
- 会社以外の場所で自分のスキルを試し、その再現性を実感できたことで自信につながった
- 本業でする機会のなかったこと(たとえば、相手の顔が見えるイベント企画やSNS運用)をして次にやりたいことが見えた
- 社外の信頼できる人とつながり、利害関係のないところでフラットに悩みを相談できた
自分が大事にしたいと思う価値観を知り、それに沿った次の道に踏み出すことができました。
9月からは、冒頭に書いたとおり、ファンベースカンパニーという会社で働き始めています!
こちらはnoteにも書きましたのでよかったら読んでみてください。
新しい働き方を実践し、どんどん広げていきたいと思います!