こんにちは!小山佐知子です。
“共働き子育て家庭の「暮らす」「働く」「(共に)育つ」が叶う家づくり” というテーマで我が家のリノベーションプロジェクトを連載でお送りしています。
第4回目のきょうは我が家のリノベーション事例を参考にしながら、共働き家庭における平日のおうち時間の実態とありたい状態について綴っていこうと思います。
お迎え後から寝かしつけまでの “戦場タイム” ワンオペ率が高い共働き家庭のリアル
一般に認可保育所の定時は18時前後であることが多く、民間保育所で20時ごろまで開園しているところも18時を過ぎると延長保育に切り替わるようです。
我が家も3歳の息子が通う認可保育所は20時まで延長保育で開園していますが、実際には17時半〜18時ごろがお迎えのピーク。私もだいたい18時までには毎日お迎えに行っています。
小さな子どもを抱える家庭にとって、専業・共働きに関わらず「1時間」の重みは大きく、働くママにとっては18時お迎えと19時お迎えとではその後のバタバタ度合いが全く異なります。
特に、“ワンオペ育児(実質ひとりで家事・育児の大半をこなさざるをえない働く女性たちの状態)” であれば帰宅後の夕食づくりから、お風呂、寝かしつけ、洗濯などの家事などを全部ママが行っているケースも多く、その戦場感はかなり殺伐としたものがあります。
我が家では夫は定時上がり、もしくは1時間半程度の残業なので子どもが起きている時間帯に帰宅できることがほとんどですが、それでも通勤に1時間20分ほど要しているのでなかなか毎日の夕飯を家族揃ってとることは難しい状態です。
部分的ワンオペであっても、この殺伐感をどうにかしたい……!
これが今回の自宅リノベーションにあたり、働くママの立場から私が願っていることです。
たとえば家事動線にしても、帰宅し夕飯を作って提供するまで効率よくストレスなく行うにはどんなキッチンがいいか。子どもの様子を見守りながら調理をしたい!リビングに常に大量の洗濯物が干されている生活感まみれの暮らしはもう嫌!など、挙げるとキリがありません(苦笑)
時間<質! 忙しい共働き家庭だからこそおうち時間の質をあげたい!
共働きのリアルを知るためのヒアリングはもはや私のライフワークとなっていますが、周囲の共働き家庭に聞く限り、保育園や習い事・学童保育から帰宅してからの夜の時間は「驚くほどあっという間に過ぎ去る!」とみなさん口を揃えておっしゃいます。
夫婦のコミュニケーションという意味でも、「子どもができる前はゆったりテレビ見ながらお酒を飲んだりもしたけど、今はまずないわ〜〜」という声も多く、夫婦の会話がどちらかというと “業務連絡” になっているよう。
共働きである以上、この夕方〜夜の時間を長くすることは難しいかもしれませんが、「質」であればやり方次第では改善できるのでは?
そう考えて私たち夫婦はこのリノベーションに挑むことにしました。
- 帰宅後、夕飯を作っている間に子どもと自然に会話ができる
- 夫婦二人でキッチンに立てる(子どもも調理や片付けのお手伝いがしやすい)
- 食後にリラックスできる雰囲気(脱・生活まみれ)
- 大人も子どもも、自然に本を手に取れるリビング(寝る前の読み聞かせ習慣を維持したい)
業務連絡にならない、自然な夫婦のコミュニケーション
「夫婦共にフルタイムで忙しいから平日の夜に夫婦でゆったり話らえる時間なんてナイナイ!」なんて声は私の周囲のママからもよく聞こえてきます。中には「夫と話すくらいなら寝たい!」なんてリアルな声も。
夫婦のあり方は人それぞれなので私の価値観を押し付けるつもりは毛頭ありません。ただ、「うまくいているな〜」「仲がいいな」と感じる夫婦ほど、2人の時間を大事にしていたり、努力してつくっている気がするのも事実です。
家族がひとつのチームとして共働き子育てという壮大なプロジェクト(ちょっと言い過ぎですが笑)を回していく上で、家族が住まう空間というのは心からリラックスできる場でありたいな、というのが私の考え方です。毎日は難しくとも、時には夫婦でゆったりお酒を飲んだり、一緒に家事をしながら週末の予定を立てたり…。もちろん、住空間に関わらず今の家でも意識的に行っていることではあるのですが、やっぱりお気に入りのインテリアや照明、ストレスフリーの動線などがそろった環境に身を置けばもっと夫婦の関係が良くなるような気もしています。
こんな話を真面目な顔でママ友ランチ会ですると「いやいや、あんたがまったり夜カフェしたいだけじゃん!」なんて突っ込まれたりもしていますが(笑)、もちろんそれも事実としてリノベーションが楽しみで仕方ありません。
自分たちらしい暮らしとは何か。
忙しくて今まで考えることがなかったからこそ、このリノベーションプロジェクトを通して家族の今、未来をしっかり考えていきたいです。
次回は、いよいよ現場工事編(解体)をお送りします。
どうぞおたのしみに!