2017.08.30,

働き方改革とフリーランス【3】フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスのフリーは言わずもがな“自由”。その自由こそフリーランスの醍醐味でしょう。実際、いちフリーランスである私は、自身の裁量で仕事に向き合える“自由”が最大のメリットだと感じています。が、それと等しくデメリットもあることを忘れてはいけません。

“雇用によらない新しい働き方”時代に生きる私たちは働き方の長所と短所をしっかりと見極め、自分の生き方に合った働き方を選ぶことが重要です。

フリーランスのメリット

最大のメリットは何と言っても、時間の縛りや場所に捉われず働くことができることでしょう。

例えば、会社員は決まった時間に決まった場所へ出勤しますよね。フリーランスにはそういう制約が一切ありません。上司に命令されることもなければ、職場の人間関係で悩むことも少ない。また、プライベートにおいても融通がきくようになります。例えば、家族が体調不良の時やイベント時に時間を取りやすい。また、定年がないこともメリットに含まれるでしょう。

フリーランスのデメリット

デメリットは、自由と引き換えに生まれる“不安定”。

決まった月給がないので、収入が不安定になりがちです。仕事がなければ収入が減る。これは自明の理なのですが、この“不安定さ”は社会も熟知しているので、社会的信用の低さに繋がってしまいます。

では、社会的な信用が低いと一体何が困るのでしょうか。

まず、ローンが通りにくい。例え住宅が購入できるほどの収入があったとしても、フリーランスというだけでローン審査に通らない、ということもよく聞きます。また、マンションなどの賃貸借契約時にも入居を断られることも。

会社員であることで得られる社会的信用度の高さと比較すると雲泥の差がある、ということがお分かりいただけるでしょうか? そのほか、収入を増やすための営業活動、確定申告もすべて自分で行う必要があるので、自己管理能力が強く求められます。

急がれるフリーランスの環境整備

実は上記デメリットの上でも、働き方に対しての満足度が高いフリーランス。「雇用関係によらない働き方研究会」では、そのフリーランスのメリットを生かせるよう、円滑に働ける環境の現状と課題を指摘しています。

具体的には▽報酬(受注単価)の低額さ▽休業時の公的な補償制度(労災保険・産休育休制度)の不足▽受注減又は廃業時の公的な補償制度の不足▽働き手の社会的信用▽働き手の税制――です。

今後は、フリーランスの地位をどう確立していくのか。労働法や社会保障の面から議論が深められていくことになるでしょう。
そこで最近気になる「フリーランスはママに優しい働き方ですよ」という声。なるほど、時間の融通がききやすい、子どもが病気の時に一緒にいてあげられる――。私も2児のママフリーランス。その理由で、ママにフリーランスをおススメする理由も分からなくはないですが――。

基本、フリーランスには自分以外に代わりがいません。打ち合わせ日に限って子どもが熱を出したり、もしくは自分が病気で倒れたり…。そういった「仕事に関わる時間以外のリソース」も考慮して仕事を調整しないと、確実に痛い目を見ます。

加えて「ママに優しい仕事」と謳っている場合、報酬が少ないことも多く、結果低単価の仕事ばかりに追われる、という人も多数いるのです。

フリーランスは仕事ではなく、働き方。そしてすべての働き方に対し、メリット・デメリットがあるということ。きちんと見極めた上で、自分の生き方に合った仕事を見つけていきたいですね。

【参考】
経済産業省 「雇用関係によらない働き方」に関する研究会 報告書について

Posted by Yamada Ikuko

編集&ライター業のママフリーランス。会社員の夫とともに「わが家らしい共働きスタイルってなんだろう?」と日々模索中。

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