2017.10.10,

vol.10 在宅ワークは共働きパパ&ママの味方!? 上手に活用するための争点とは

こんにちは!小山佐知子です。
“共働き子育て家庭の「暮らす」「働く」「(共に)育つ」が叶う家づくり” というテーマで我が家のリノベーションプロジェクトを連載でお送りしています。

記念すべく第10回のテーマは「在宅ワーク」。今回のリノベーションプロジェクトでも、夫と私の働き方を改善する意味で在宅ワークは大きなテーマになっています。

 

在宅ワーク肯定派と否定派、きれいに分かれる背景にあるもの

今回、共働きパパママ12人を対象に、在宅ワークにまつわるアンケート調査を実施しました。12人の内訳は、会社員5名、フリーランス5名、経営者2名です。

最初に質問したのは「自分は在宅ワークをしたいかどうか」。これまでのイメージだと「在宅ワーク=フリーランス」が強かったように思いますが、最近ではワーキングマザーを抱える企業などでも続々と在宅ワークやリモートワーク(カフェやサテライトオフィスなどでの仕事)を導入しています。

多様な働き方が注目される中、在宅ワークやリモートワークも少しずつ浸透してきた感じがします。とはいえまだまだ誰もが自由に選択できる働き方ではありません。このアンケートでは、実際にできる・できないは別として、あなた自身は在宅ワークをしたいかどうかを問うものとしました。私の予測では半分以上が「したい!」と答えるだろうというところでしたが、実際は意外なものでした。

在宅ワークを「したい」5名、「したくない」4名、「どちらかというとしたい」1名、「どちらかというとしたくない」2名、「どちらともいえない」1名というのが今回の結果です。なんと、肯定派・否定派がきれいに真っ二つに分かれたのです!

 

肯定派からは「毎朝の憂鬱な通勤ラッシュを避けられる」「会社にいかなければできない仕事じゃなければ在宅ワークが効率的」といったごもっとも!な意見が続々。

さらに会社員で一児のママからは「最近は自然災害が多いから在宅ワークが当たり前な社会になっていないと将来が心配」といった声も。「地震は未然に防げませんが、台風だと事前に進路がわかるので、朝のうちに在宅ワークをする旨、会社に伝えています!」とのこと。帰宅難民にだけはなりたくないですよね。

海外でも、台風の日でも地震の日でも何時間もかけてヘトヘトになりながら会社に向かう日本人の姿はクレイジー!と揶揄されていましたし、本当、効率的だとは思えません。

では、否定派の声はどうでしょうか? フリーライターで一児のママからは「在宅ワークは普通にしてきましたが、家だと集中力が続かないので困っています」という声が。働き方の上ではできるし効率的かもしれないけれど、リビングだと生活感が気になってついついだしっぱなしのおもちゃを片付けはじめたり、その流れで洗濯物を畳んだり、なかなか仕事モードに切り替わらないというのです。

他にも会社員のパパからは「仕事モードと生活モードを分けるのに苦労するくらいならさっさと会社に行きたい」という声が。先ほどのフリーライターのママも「そうそう!家だと結局ユルっとした格好でノーメイクでOKだと思うとなんか気持ちが入らないんですよね。でも家にいるのにバッチリメイクするのも何だし…」と共感。

どやら、在宅ワークは時間的な無駄が省ける反面、気持ち的な切り替えができるかどうかが焦点のようです。

生活感を遮断しながら開放的 & 快適に在宅ワークがしたい!

私自身、独立して場所にとらわれないワークスタイルにシフトしたことで在宅ワークを含む労働環境はとても重要なテーマになっています。

現在の住まい(賃貸マンション2LDK)には書斎もありませんし、自宅で作業するのはもっぱらリビングが中心なので、先ほどのフリーライターの女性のように生活感が気になってなかなか仕事モードにならず苦労してきました。そしてこの経験を生かしたのがまさに今回の住宅リノベーションというわけです。

総指揮監督のモトに最初にこの話をしたとき、私は彼に「集中できる小部屋(書斎)がほしい!」と伝えました。リビングでの仕事は集中できないから集中できる “隔離されたスペース” が必要だと。

しかしモトの反応は意外にも「どうかな〜。それよりも君だけじゃなくて将来息子くんが大きくなったときに肩を並べて一緒に勉強できるようなオープンな場所をリビングとは別に作ってみるのは?」というものでした。

さっそくネットで探してみると、ありました! 開放的な書斎&ワークスペースの事例たちが!


出典 リノべる。

開放的でありながら、集中できるワークスペースっていいですね! 私は普段、カフェで作業をすることも多いのでとても身近な感じがします。

 

“リビング学習” を想定したフリースペースなら一石二鳥!

今はまだ3歳の息子も4年後には小学生。将来息子が勉強するときは “リビング学習” をメインにしたいと私たち夫婦は考えていたので、開放的なフリースペースなら一石二鳥です。

ワークスペースはリビング(食卓)と少し離して作ることで、生活感を気にせず集中できそうです。

子どもにとって、日常生活の中で父と母がワークスペースで作業したり読書したりといった姿を見ることは、子ども自身も自然と机に向かう癖付けになればなお嬉しいなと思います。

直近は夫婦の在宅ワークの場として。ゆくゆくは息子の勉強場所として。家族が方を並べて思い思いに机に向かっている様子が目に浮かびます。

 

さて、このリノベーションプロジェクトもいよいよ佳境!
次回はこの家のシンボルともいえる「造作キッチン」がお目見えです。

今日もお読みいただきありがとうございました。

Posted by 小山 佐知子

共働き未来大学ファウンダー、ワーク・ライフバランスコンサルタント
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