こんにちは! プロジェクトメンバー・ライターの今井明子です。
仕事に子育てに家事に、毎日戦争のように忙しい毎日を送っていると、どうしても家庭内の空気がギスギスしがちです。
そんな空気をやわらげるには、ユーモアが一番。
特に五・七・五でテンポよく笑わせる川柳は、見ているだけでもちょっとした息抜きになりますよね。
さて、今年も第一生命によるサラリーマン川柳の優秀100句が選ばれました。
この100句を見てみると、共働き育児世代の心に刺さるものもちらほら。
いくつか紹介してみたいと思います。
共働き世帯ならではの悩みもたくさん!
サラリーマン川柳といえば、なんとなく「オヤジのぼやき」のイメージがありますが、最近では共働き世帯の増加に従い、共働き世帯ならではの風景も投稿されています。
「パパじゃやだ」 それでも送る 保育園
そうそう。この子どもの「ご指名」が厄介です。「それでも送る」のひとことに、育児の大変さがギュッと詰め込まれていますね!
飲み会の 日程調整 まず妻と
共働きによってこういう風景も当たり前になりつつあります。
詰め込まれ 社に着くまでが 一仕事
これ、詠んだ人の意図する「詰め込まれ」たものは満員電車だと思うのですが、共働き世帯は、朝の家事・育児もツメツメなので、本当に社に着くまでが一仕事ですよね…。
終業後 家に帰れば 家事始業
私も、子どものお迎えに行く前に「よっしゃ! これからがんばるぞ」と気合を入れます。まさに始業前です。
イクメンを 育てる前に 子が育つ
これは従来の分業型世帯中心社会から、共稼ぎ型世帯中心社会への移行をうかがわせる句ですね。
すでに頭が固まってしまったオッサンを改造するより、まだ柔軟なわが子をイクメンに育て上げる方が楽だ…という妻たちの嘆きが聞こえてきそう。
オヤジのぼやきも健在
もちろん、従来からよく投稿されている「オヤジのぼやき」路線も健在です。ここは共働き世帯目線でツッコミどころがたくさん。
ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし
これぞ典型的なフラリーマン。夫婦関係がこうなる前になんとかしておきたいところ。共働き育児は初動が肝心ですよね。
母強し いいえ女性は 皆強し
あーあー、こういう「母強し」論はご遠慮願いたいもんですね。
別に出産の痛みや出産直後の夜間授乳対応なんて、強いからできるわけじゃないですからね。やらなきゃいけないから、ぎりぎりのところで頑張ってるってだけですからね!
「母親はすごいなあ。俺にはまねできない」なんていわないで、あなたも! やるんですよ!
一方で、妻の浪費を指摘する川柳も。いや~これは耳が痛いです。
子供服 ダンナのこづかい 上回る
はっはっは。私のことかと思いました。子どもが保育園に通っていると、とにかく数が必要というのもあるんですけど、ついついかわいくて買ってしまうんですよね…。
我が家の場合、子供服への出資を夫にとがめられ、子供服代は私が自腹で出すことにしました。まあ、趣味なんで! というより、今、これくらいしか趣味がないんで!
インスタで 妻のランチを 二度見する
これね、ちょっと反論させてください。
ランチって、子どものいる家庭において夫と妻とでは意味合いが違うんです。
夫のランチは、日常生活。短い時間でサッと食べるのが目的です。
一方妻は…? 多くの子持ち女性は夜に飲み会で出るというのはハードルが高いのですよ。「時短勤務で子どものお迎えは基本的に妻」とか、「母親でないと寝かしつけできない」などの理由で。だから、ランチが飲み会のような社交の場になることが多いんです。しかも、そんなの毎日のことではないから、「ちょっとお値段の張る場所で、ゆっくりおしゃべりしながら」となる。外食ランチは「ハレ」の場なんです。
その証拠に、そもそも男性向けと女性向けではランチの価格帯が違う。
実際に我が家の近所でも、住宅街の真ん中にある商店街のランチは、隣駅のビジネス街のランチの価格帯より2割ほど高い傾向にあります。
だから、ランチの価格差をどうこう言われるのはちょっと遠慮してほしいんですよね。
私も共働き川柳を考えてみた
こんな感じでいくつか川柳を見ていると、私もいくつかひねり出したくなりました。
「熱っぽい?」 スパコン顔負け シミュレーション
朝に子どもの体温を測ると、やや熱っぽい。ということは、今日は呼び出し来るかも…。途端に頭の中がフル回転します。今日入っているアポはキャンセルできそうか、今着手している仕事は今日やらなくても間に合うのか。
もちろん夫との調整も欠かせません。もし明日もお休みなら、どちらが休めるのか。両方ダメなら病児保育の手配もしないと…。何通りものシミュレーションを高速で行わなければいけない、非常事態です。
「また宅配?」 夫の視線が 氷点下
ええもう、夫の「どんだけ浪費してるの?」という冷たい視線がつらいのですが、しょっちゅうネットショッピングしてしまっているわけです。だって服を試着しに行く時間がないんだもの…。しかも、子ども関係で保育園で必要なものは、仕様が細かく決まっているから、実店舗に行って探すよりも、ネットショッピングで検索して探したほうが効率的だったりするんですよね。
産んでから 職場と電車が 休憩所
子どもが産まれたら、土日祝日、年末年始、夏休みは子ども対応で「休み」ではなくなります。ほっと一息つけるのは、通勤時間とオフィスでデスクに向かっているときくらいです。
雨送迎 濡れネズミになり ドン引かれ
まったく、雨の日の保育園送迎の過酷さといったら。レインコートを着て自転車に乗っても結構濡れるし、徒歩だとしても、子どもと一緒だと時間がやたらとかかってやっぱり濡れる。そうやって濡れた姿で出社すると「いったい何があったわけ?」とびっくりされることもしばしば。しっかし、送迎時のレインコート姿って、おばちゃん度が200%くらいに跳ね上がりますよね。それも含めて雨の日はブルーです。
まだまだ思い浮かびそうですがこの辺で…。
やっぱり川柳は見るのも詠むのも楽しくて、慌ただしい毎日の息抜きに最適です!