2019.05.08,

10連休明け、令和の仕事始めに感じた2つの違和感

こんにちは。共働き未来大学ファウンダーの小山佐知子です。

過去前例なきGWの10連休が終わり、時代は令和に。みなさんはどんな休日をお過ごしでしたか?

今回、公休が連なったものとはいえ、サービス業や行政関連などでお仕事されていた方もいらっしゃると思います。

誰かの楽しいひとときは、誰かが支えてくれていること、忘れてはいけませんね。

お仕事されていたみなさま、本当にお疲れ様でした!!そしてこれから休暇に入られる皆さんはぜひ、平日の空いている行楽地やスムーズな移動を楽しんでくださいね!

さて。

大型連休を過ごした方がたは久しぶりの職場だったかと思います。
GWを終えて、今の心境はいかがですか?

ニュースでも取り上げられていましたが、「楽しかった!」「10連休最高!」「今日から仕事頑張ろう!」というポジティブな感想があがった一方で、「辛かった」「早く仕事に戻りたかった」という声も少なからずあったようですね。

ちなみに、私は少し早めに4/25日からお休みを取ったのでなんと13連休となりまして。

前半の1週間は息子と2人でアメリカに行き、帰国してからの後半戦は妹家族が泊まりに来たり、家族で公園に行ったりガーデニングをしたり、過去一番の充実したGWでした。
(母子旅 in LA については追ってnoteとコラムを書きたいなと思っています!)

GWは「休暇」じゃなくて「苦行」じゃない…?という違和感

話をもとに戻しますと、そんな新時代の仕事始めの街の様子が知りたくて、私は昨日ときょう、通勤電車やランチどきのビジネス街のいろいろなところで密かに耳を澄ましておりました。

これは私の主観でしかないですが、ネガティブな雰囲気の多いこと!!!

まず、通勤電車の中の雰囲気が重い(そもそも遅延してるから余計に)。
通学途中と思われる男子学生は友達と「バイトしかしてなかったわ〜」と疲れ顔。
ランチ時の定食屋さんでは、スーツ姿の50代くらいのオジサマが「こんなときくらいしか家族サービスできないからね」とこれまた疲れ顔。

VACATIONをとても大切にする欧米人と違い、そもそも日本人は休みをあまり取らないし、取り方(過ごし方)も下手だと言われていますよね(せっかくハワイに行くのにノートPC持って行ってビーチで仕事してるとか)。

そんな休暇に対する考え方や活用の仕方の問題はあると思いますが、今年の10連休に関して言えば、活用方法以前の問題として、「休暇」という名の「苦行」を、どこか国に押し付けられた感があるような気がしてならないのです。

公休がゆえ、国民の大多数が一斉に休み、一斉に宿に押しかけて(しかも繁忙期価格で割高)、一斉に観光地に殺到しどこもかしこも大行列…。

都心に住んでいる人であれば、普段は満員電車でもみくちゃにされている人も多いはず。そんな日常の忙しなさが、この連休は行楽地や帰省先、往復の高速道路でもみくちゃにされるのに変わっただけのような無慈悲な光景。

 

心はともかく、体はなかなか休まらなかった!という方はとても多いはず。
(そんな私も、元気いっぱいな4歳児とずっと一緒にいると疲労困憊で20時に就寝!な毎日でしたが)

無理やり休まされた感で、どっか行かなきゃな…と予約した旅先で大渋滞&大行列…。

今年は特例とはいえ、休みの幸福度というのは必ずしも日数と比例するものではないのかも?と思った次第です。

連休のようすを伝えるメディアが「昭和ワードだらけ」という違和感

 

令和!令和!と国中が新しい時代到来のお祝いムードだった一方で、そんなGWのようすを伝えるニュースのあちこちで見聞きしたのが「死語」と言うべき時代遅れなワードの多用。それが「家族サービス」。

今回に限らず連休中の様子を伝えるメディアには必ずと言っていいほど「家族サービス」という言葉が溢れていました。東京駅でインタビューされてるお父さんが「いやぁ〜、家族サービスでへとへとでした」とか、なんちゃってイクメンが「家族サービスに徹しました(キリっ)」とか。(そもそも、この言葉って男性しか使ってないよね、という話は置いておいて…)

メディアはそっくりそのまま言葉を引用しただけかもしれないけど、私はどうもこの「連休」=「家族サービス」にいちいち反応してモヤっとしました。

 

家族サービスとは(コトバンクより)
俗に、男性が家族のために尽くすこと。 ふだんは仕事で忙しい人が、休日に家族と一緒に食事に出たり遊びに行ったりなどして過ごすこと。

うーん。。

日頃の仕事(会社への滅私奉公)の結果として「家族のご機嫌取りや罪滅ぼしをする」という文脈なら本当にナンセンスかと。働き方改革がどれだけ叫ばれていても、長時間労働や男性の企業戦士な働き方神話が消えない限り、付随するこういうワードも残り続けるのでしょうね。

 

確かに働き方改革は国の施策であり、従業員を雇う企業側が主に取り組むものではあるけれど、生活者であり、働く一人である私たちも「自分ごと」として自分のライフスタイルとセットで働き方を考えてみてほしいなと思うのです。

 

「MY働き方改革!」なんていうと大げさだけど、早く帰れた日の時間をどう使おう?とか、次の休みは何しよう?とか、そんなわくわくする妄想をもっと積極的にしてみたらいいのになと。

働き方改革は生活改革でありある意味、休み方改革!

 

意図せず「家族サービス」なんて言葉を使っているかもしれないけれど、普通に「家族とこんな楽しいことをしてきたよ!」って堂々と言えばいいんじゃないかな。そこに謙遜なんていらないし。

 

そんなこんなで、違和感について綴ってきましたが、私が最強だと思うのは、やっぱり人が休んでいない時期(閑散期)にまとまった休みを「堂々と」取って心身ともにしっかりリフレッシュすること。

メリハリという意味でも、仕事への好影響という意味でもこれが最強だと思います。

 

新しい時代の働き方。
「休みを取る勇気」「休みを認める風土」「メリハリつけて働くくせ」がとても大事なように思います。

Posted by 小山 佐知子

共働き未来大学ファウンダー、ワーク・ライフバランスコンサルタント
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