フリーランス宣言したら “いいお母さん” のタグ付けをされた
私には今年4歳になる娘がいます。
私が母だということを知っている方に、退職とフリーランスになることを報告をすると、9割の確率で「お子さんとの時間がいっぱい確保できていいですね〜」というコメントが返ってきました。「家にお母さんがいたらお子さん喜ぶでしょ〜」と、あたかもフリーランスは子育てにぴったりの働き方だと言わんばかりの反応が。
私が退職を決意したのは、子どもや家族との時間を大事にしたいから、もっと両立したいからだと想像される方が多いのですが、でも違うんです!私がワークスタイルを変えたのは、家族や子どものためではないんです。もっと働きたいから、なんです。
こんな風に書くと、自分勝手な母だと思われるかもしれません。実際、私自身、「母としてどうなのよ?」という葛藤は常にあります。だからこそ言わせてほしいのですが、もしも “いいお母さん” の定義があるとしたら、それは “笑ってるお母さん” なんじゃないかということを。さらにもっと言うと、妻でも母でもない “私” という一人の人間として笑っている人。
会社員時代も、今も、私は限られた時間しか子どもと一緒にいられません。実際、フリーランスになってからの半年で子どもとの時間は少し減りました。仕事関連で行きたいイベントや会いたい人も増えて、夕方のお迎え〜寝かしつけの稼働率はもともとの8割から6割くらいに下がっています。会社員時代から週に2日ほどお世話になってきたベビーシッターも継続しています。
愛情は時間じゃない、と私は思っています。決して自分への言い訳やごまかしなんかじゃなく。
子どもが大切じゃない親はいません。でも、だからといって自分を犠牲にしはできない…ただそれだけです。葛藤を抱えつつ、周囲からの 勝手な “タグ付け” に心の中でこっそりNOを出し、今日も私は “私” を生きています。